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【コラム】両墓制の残る島「佐柳島」探訪

告知用のtwitterではリアルタイムでつぶやいていましたが、先週の三連休に香川県の佐柳島に行ってきました。
瀬戸内海に浮かぶ離島で、少林寺拳法の総本山がある多度津町の多度津港からフェリーに約1時間揺られながら向かうことになります。
実は私はこの島は2度目の訪問でして、1度目は3年前に訪れてます。
その時はお盆できっとお参りに来る人もいるはず、と期待していったのですがお一人だけ島外の方がお参りに来ていただけで、あまり詳しい話が聞けなかったんです。
なので、今回はお彼岸にぶつけて行ってみたわけです。

▼3年前に乗った時のフェリー
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▼今回のフェリー。新しくなった?
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▼佐柳島マップ
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佐柳島(さなぎしま)へようこそ」より

この佐柳島は最近では猫島として知られてきていますが、民族学的に「両墓制」という珍しい風習が残る島でして、私はこちらの方に興味を持っての訪問です。
もちろんねこ好きなので、猫も見られたらいいなぁと思ったり。
「両墓制」とは、遺体を埋めるための墓(埋め墓)とお参りするための墓(詣り墓)の2つの墓を持つ風習です。
両墓制の墓は地図の北にある長崎という集落の先にあります。
その昔、埋め墓は土葬にしていたようですが、現在は火葬後に埋めているそうです。
3年前に訪れた時にお参りされていた方に聞いた話だと、かつてはワタナベさん(?)なる人が仕切っており地図の南に位置している本浦という集落にある寺で葬式をあげたあとで埋めに来ていたそうです。

▼長崎で降りると看板が。
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前回なかったので話を聞くと、前回の瀬戸内国際芸術祭で作られたオブジェとの事。

墓に向かう途中、ずっとついてきた猫。かわいい。
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▼埋め墓の説明書き。
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▼詣り墓の様子。詣り墓の右手に埋め墓がある。
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▼埋め墓の様子。
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▼埋め墓とデコ(と思われる)。
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▼埋め墓の近くに集められた墓石。
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この墓石に書かれている「ハマネ」と「俗名」という言葉。
この意味が分からず、前回は多度津に着くや多度津の図書館で司書さんに頼んで郷土資料を閉架からも持ってきてもらって調べたんですが、どこにもなく。佐柳島が塩飽水軍として活躍していた、なんて面白い話はあったのですが。
今回は、島民の方がいらっしゃったので話を聞いてみると「ハマネ」とは「屋号みたいなもの」らしいです。
「誰々さん家」を「ハマネ」で呼ぶらしいです。
私はてっきりハマネ=浜名で、漁師さんや塩飽水軍にまつわる名前かと思っていたのですが、全く関係ないそうです。
3年間の謎が解けました。

なぜ多度津の図書館に佐柳島の資料がほとんど存在しなかったのかですが、おそらく多度津町の中に組み込まれたのが戦後だからかと思います。年表を見ていると、多度津の前は隣の丸亀市の管轄だったり、更に遡ると岡山県の方になってたりと散らばりすぎているため資料が乏しいのではないかと。
まだ丸亀の図書館の方が資料があったのかもしれません。
塩飽水軍は幕末には幕府直轄になり咸臨丸がアメリカに行った時も水夫と活躍しており、戦後まで独立性が高かったんでしょう。結果資料が周りの地域にないのかも。

▼観音様の像。
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埋め墓の端の方にある観音様。像には番号が彫られています。
この像、なんとこの番号ごとに「島をぐるっと取り囲んで配置」されていたそうです。
結界みたいでワクワクします。
数年前に波に流されたりしていた観音様を浜から引き上げて、ここにまとめて安置したそうです。

島民の方は親切で聞いたら何でも教えてくれました。
感謝感謝です。
一通り回って本浦の港から多度津へと戻りました。

最後にせっかくの猫島なので猫の画像でも。

▼等間隔に並ぶネコさん
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▼本浦に猫は集まってますので、猫目当てならそっちへ。
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ちなみになんでこんなに瀬戸内に猫島が増えているかですが、これも島の人が話してました。
昔は猫が生まれたら海に捨ててたんだそうです。海は天国につながっているとか。
今は動物愛護法でこういう行為が出来ないために、生まれたら生まれっぱなしになっちゃって結果猫だらけの島が増えているようです。
海が天国に繋がる、というのはまさに日本古来の常世国の思想と同じで興味深いですね。
和歌山の方で補陀落渡海が変化して船に遺体を乗せて流す水葬の風習が中世まではあったようですが、考え方に関連があるのか気になるところです。
参考:補陀落渡海

なおこのコラムを読んで来訪してみようと思った方へ。
佐柳島には食事処や売店のたぐいは特にありません。(小さな売店はあるにはあるようですが)
飲み物は買って持って行きましょう。500mlペットボトル2本あれば安心。
猫島ではエサやりを禁止している島があります。佐柳島には特に禁止の立て札はありませんでした。私が訪れた時もエサやりしながら猫の写真を撮っているご夫婦の方がいました。
トイレは長崎と本浦の港にあります。
あと夏場の暑い時期の訪問は熱中症に注意しましょう。
ゴミはちゃんと持ち帰りましょう。
そして、人に会ったらあいさつ。これ、とっても大事です。

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2016-03-29 | Comment(0) | TrackBack(0) | Edit | 休憩所 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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